
なあなあ、ノーコードって聞いたことあるぅ?

あるある~ぅ、コードが無くても繰り返し作業を自動化できるんでしょ!すごいよね
最近「ノーコード」という言葉をよく聞くようになりました。Microsoft製品の自動化ツールであるPower Automateもその一つで、VisioとPower Automateの連携も進んでいます。というところで「それならVisio VBAはもういらないの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、まだまだVisio VBAは現役で活躍しています! Power Automateは確かに便利ですが、今のVisioユーザーさんの全員がすぐにその良いところを使えるわけではありませんし、VBAにしかできないこともたくさんあるんですよ。
ノーコードツールPower Automateってどんなもの?

Power Automateは、Microsoft 365にくっついてくるノーコードの自動化アプリです。WordやExcel、OutlookなどのOfficeツールはもちろん、X(旧Twitter)、Slack、Google Work SpaceなどいろんなツールやWebサービスと連携して、毎日の定型的な仕事を自動でできるようにしてくれます。プログラミングの知識がなくても、マウスで操作するだけで「こんな時、こうする」という流れ(ワークフロー)を簡単に作れるのが特徴です。
Power Automateでできること:

- Visioで描いた設計図から自動で動く仕組みを作る: Visioで業務の流れを示すBPMN(ビジネスプロセスモデリング表記)の図を描くと、それを元にPower Automateで自動化の仕組みを直接作れるようになりました。これは、図を描くことでそのまま仕事の自動化につながる、すごい機能なんです。
- シンプルな仕事の流れを自動化: 例えば、「承認が終わったら、決まったVisioファイルを自動で更新する」といった指示や、「Visioの図形にひもづいたデータを、自動でリストに登録する」といった、比較的簡単なデータのやり取りや、お知らせの自動化に向いています。
Power Automateが苦手なこと(今のところ)と、現実の課題:
・Visioの複雑な描画やデザインの操作、データ操作は苦手:Power Automateは多数のアプリと連携して自動化ができる反面、内部の操作まではできないなのが現状です。
・Office 365のサブスクリプション契約をしている方だけが使える:さらに、Power AutomateはOffice 365についている機能のため、現在買い切り版Visioを使っている方には使用できません。
だからこそ、Visio VBAはまだまだ現役

Power Automateがプログラミングなしで手軽に自動化できる反面、Visioそのものの細かい操作や特別なカスタマイズには限界があります。そして、利用できる環境も限られています。ここで本当に役立つのが、やっぱりVisio VBAなんです。
「こんなことできたら便利なのに」を叶える自動化
市販のツールやノーコードでは対応できない、あなたの仕事にぴったり合う「あと一歩」の自動化を実現できるのがVBAの強みです。
誰でも使えるから安心
買い切り版のVisioにも、もちろんVBAは最初から入っています。つまり、Office 365の契約状況に関係なく、すべてのVisioユーザーさんが高度な自動化に挑戦できるのがVBAの一番の強みなんです。
これまで作ったものをそのまま使える
これまでにVBAで作ってきた仕事効率化のツールやマクロがあれば、無理にPower Automateに切り替える必要は全くありません。問題なく動いているなら、そのまま使い続けるのが一番賢い方法ですし、これまで時間や手間をかけてきたことが無駄になることもありませんよ。
Visioの機能を最大限に引き出す
VBAを使えば、Visioの図形やページ、ファイル全体など、あらゆる要素をプログラムで自由自在に動かせます。例えば、特定の図形を自動で配置したり、色を変えたり、図形にひもづいた情報をもとに自動でレポートを作ったりと、Visioの機能を限界まで引き出して使うことができます。これこそ、「Visioを本当に使いこなす」ということだと考えています。
ノーコードの普及にアンテナを張りつつ・・・

ノーコードの波は確かに来ていますが、本格的に利用できる機能はまだ限定的です。現在Microsoftが提供するPower Automateが利用可能。これはVisioで描いた仕事の流れを「外側から」自動で動かすのに非常に便利なツールで、Visioの「内側に入り込んで」複雑な図形操作やデータのやり取りを自動でこなすのはまだまだVBAの独占分野(まあニッチな独占市場ですな)です。
という訳でPower Automateの普及・機能向上にアンテナを張りつつ、しばらくは様子見でしょうか。
VBAはちょっとコードを触ったことがある程度でも、全然難しくありませんから、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
このブログでは、これからもVisio VBAの具体的な使い方や、仕事に役立つテクニックをどんどんご紹介していきます。